みやぎ「赤旗」自然・山愛好会


   

 

県境の山々、春早い?!

                 「投稿」 2,023年3月17日(金)
                               

11日(土)、鉤取山を歩く。仙台西高側からスタートし「ひよどり線」から「かっこう線」へ向か う。このコースは所々太白山が良く見える場所がある。今年初めての眺め、大白山がどこよりも均整の取れた二等辺三角形で美しく見えるのに気づいた。眺めているうちうち、何故か震災の日々が頭に浮かんできた。大東岳からの帰途、秋保温泉街での大揺れに始まり、見ること•考えること•体験することなど、何もかもが初めての連続だった。電気•ガスが止まり、太白山で拾い集めた杉などの枯れ枝で庭で炊飯をした事を思い出した。鉤取山を下ったら太白山の杉林を歩き、山頂から大東岳を眺めようと思い立った。

「やまどり線」のオウレンは満開、「ダケブキ」も葉の直径10cm近くのものもあった。「力タク リ」は開花まであと一歩、あたり一面に葉を広げていた。今週中には花をみせるだろう。地図中のパツ印の箇所で「カタクリ」がチラホラと顔を出していた。

自動車道の脇を下り太白山へ。センター広場や蝶の広場は、まだ荒野だった。「出会いの道」では 「春蘭」は開花直前、「カタクリ」は相変わらずチラホラで10cmに伸びているものはない。「ショウ ジョウバカマ」もまだまだだが、「オウレン」や「マンサク」は満開。

東側の杉林の山腹道を進み、最後は広葉樹の低木林の北側斜面を登った。山頂へ至る4本の道では展望が一番よく気に入りのコースだ。時折振り返って二口山塊や船形連峰を樹間から展望するが、どうもいつもと異なる違和感を覚える。山頂から眺めてはっきりした。どちらも山面が雪でしっかり染まっていないのだ。雪解けが始まっているかの気配だ。3月の県境の山々と無縁になってもう10年位になるが、今年の三月は雪が降らないのだろうか。太白山も3月なら林道の日陰では凍結したり、山中に雪が残っていたりするのだが、今年は全くそういう事はない。

雪の降らない状況は2月半ばからだ。本当に喜ばしい事なのか。

渓谷線(中央道とも呼ぶ。小沢沿いの道、道の周辺は極一部に広葉樹の林もあるが、 殆どは杉林が広がる。花は不毛)

自然研究路(自動車道側の北側斜面には広葉樹林が広がるが、他は杉と樅の林が広がる。佐保山団地側は太白山の展望よい場所あり、「カタクリ」や 「コシアブラ」が多いが2,3級品)

   ヒヨドリ線(渓谷線から15分から20分程の登りでカッコウ線に出る。②〜⑤も同様、1級品の

「コシアブラや「タカノツメ」が多く出る)

   ヤマガラ線(樅林、「アカモミタケ」が多く出る)

   展望線(途中で太白山の展望ある。「コシアブラ」や「タカノツメ」が多いが2、3級品)

   シジュウカラ線(最も距離が長く緩やかな登りが続く。他の道より変化がある)

   園地線(立派な樅林だが単調な道、「アカモミタケ」はでない)

   ヤマドリ線(立派な樅林、二度小沢を渡る、「アカモミタケ」などがよくでる)

   キツツキ線(渓谷道から他に数本佐保山側の尾根に続く道あるが、全て杉林の薄暗い道で単調)

   もみ線、赤松線(前半が立派な樅林、後半に赤松が多い。八木山南団地にでられる。もみ線は

「アカモミタケ」などがよく出る)

   かっこう線(針葉樹と広葉樹の混じった尾根、両側の展望よく、緩やかな尾根道、南団地に下る抜            け道が数本ある)